昨年のMVP・脇本の大会初制覇はならなかった。1番車だったが後ろ攻めを選択。「前を取らされてスローペースになるくらいなら、後ろから行きたいところで。新田さんが突っ張るスイッチを入れるギリギリのところで抑えないと」。打鐘過ぎの3コーナーからスパートし、一気に新田を叩いた。先頭で最後の直線に入ったが、ゴール前は末脚を欠いて4着。それでも後ろの古性をVに導いて「(腰痛で)調子が良くない中でラインから優勝者を出せて最低限の走りはできた」と及第点。「調子も、ふとしたタイミングで戻ってくると思う。そこまで我慢ですね」。万全でなくてもこの走り。来月のGⅡウィナーズカップ、さらにその先のGⅠダービーでの復活劇に期待しよう。
▼守沢太志(2着)僕が三谷君をさばけていれば違う展開になったと思う。状態は日に日に良くなっていた。勝ち切れていないのが今後の課題ですね。
▼三谷竜生(3着)守沢さんが来ないと思ってしまっていた。あの展開なら2着じゃないと…。
▼成田和也(5着)脚は余っていたけど、なかなかコースを見つけられなかった。
▼香川雄介(6着)成田君のコースを行きたかったけど…。(吉沢)純平君が仕掛けてくれたので納得。
▼浅井康太(7着)力勝負をしようと思っていた。優勝するには、あそこで仕掛けるしかなかった。
▼吉沢純平(8着)浅井君が仕掛けてくれたけど、一番強い選手が駆けていたので緩まなかった。
▼新田祐大(9着)脇本君のタイミングではなく、来る速度が思ったよりも遅くて待ちすぎてしまった。それで彼の加速力と自分の加速が一致しなかった。