函館競輪の開設74周年記念「五稜郭杯争奪戦(GⅢ)」は19日、12Rで決勝戦が行われ、古性優作(33=大阪)が逃げた松井宏佑の番手に飛び付き、競り勝ち差し切りV。今年3度目のGⅢ優勝を飾った。2着は松井が逃げ粘り、東口善朋が直線伸びて3着だった。
古性優作(33=大阪・100期)が3月の松山以来、11回目のGⅢ優勝を飾った。
レースは三谷がスタート。古性―三谷―東口―岩津―棚橋―松井―郡司―佐藤―小倉で周回。松井が赤板過ぎ1角から仕掛けると古性が松井のインで粘る。松井の後ろは内が古性―三谷―東口、外が郡司―佐藤―小倉で並走になるが打鐘過ぎ3角で小倉が落車。松井の後ろは競りが続くが古性が競り勝つ。その後ろの佐藤と三谷の競りも続き、郡司が古性の後ろに入る。最終2角過ぎから岩津―棚橋で捲るが不発。松井―古性―郡司―東口で直線に入る。古性が直線抜け出して優勝。松井が2着に粘る。外を伸びた東口が3着。
古性は「(車番的にも)後ろからと思ったが三谷さんが前を取ってくれたのでやりやすくなった。あとは(松井が)どこから来るかと。(松井が)遅かったので、とっさの判断であの形(番手で粘る)になったし、僕の横を通る時に(松井が)緩めたというか(番手で粘る流れに)合った。今回は筋肉痛で入ったが日に日に楽になり(決勝は)感触的に悪くなかった」とレースを冷静に振り返った。
「今は宮杯に向けてやっているし、今後はトレーニングを思い切りして宮杯で爆発させたい。自分が自分に期待しているし、No.1になるためにトレーニングしていく」。王者は地元のGⅠをはじめ今年もタイトルを積み重ねていくはずだ。
◆次走 古性優作は6月11~16日のGⅠ岸和田高松宮記念杯、2着の松井宏佑と3着の東口善朋は25、26日の高知全プロ記念。