函館競輪GⅢナイター「函館ミリオンナイトカップ」は7日、第12Rで決勝が争われ、坂本貴史(33=青森・94期)が1着となり、GⅢ初優勝を飾った。2着には佐藤友和。3着に新山将史が入った。
レースは新山のスタートで嵯峨―坂本貴―新山―佐藤―山田の北日本勢が前。松川―坂本亮―岡田―川口の順で周回。赤板から松川―坂本亮が上昇するが、嵯峨が突っ張る。松川は再度踏み込むものの嵯峨が合わせて主導権を握る。松川は坂本貴の外並走の流れになったが、坂本貴がさばいて番手をキープ。松川は外に浮いて不発。嵯峨―坂本貴―新山―佐藤―山田の北日本勢ペースで最終周へ。6番手の岡田が踏み上げたが不発。嵯峨がスピードに乗って直線に入り、坂本貴が番手有利に直線抜け出して優勝。2~4着まで北日本勢で独占した。
坂本貴は「嵯峨君にすべて任せていた。責任感のある位置(ライン5車の番手)だったので、狙われることも考えて腹をくくって臨んだ。前で頑張ってくれた嵯峨君、ラインを固めてくれた先輩の佐藤さんと山田さん、そして(弟弟子の)新山君のおかげです」とラインの仲間に感謝した。
08年7月デビュー。15年目のGⅢ初優勝は「素直にうれしいです」。オールスター競輪2勝、グランプリ1勝の父・坂本勉(57期=引退)が師匠のサラブレッドは「(今後の)目標はいろいろあるけど、北日本の一員として頑張っていきたい」と一戦一戦に集中。さらなる高みを目指していく。
◇坂本 貴史(さかもと・たかし)1989(平元)2月16日、青森県八戸市出身の33歳。県立八戸工高卒。08年7月プロデビュー。師匠は父・坂本勉(57期=引退)。通算1272戦290勝。1㍍72、72㌔。血液型B。
◇次走 優勝した坂本貴史と3着の新山将史は宇都宮FⅠ(17~19日)、2着の佐藤友和は高松FⅠ(18~20日)。