前橋決勝 地元の小林泰正(29=群馬・113期)が同期・真杉匠の番手から抜け出して完全Vで記念初優勝を決めた。前橋記念を地元勢が制したのは09年の矢口啓一郎(86期)以来15年ぶり。
地元勢15年ぶり
レースは真杉―小林―佐々木の後位を森田と橋本で並走し、平原―佐藤―窓場―村田が続き周回。青板Bで窓場―村田で上昇すると、真杉が突っ張る。赤板4番手から森田が仕掛け真杉と踏み合い。最終Hで森田が後退すると、平原―佐藤で捲る。それに合わせて小林が番手捲りで快勝。平原と佐々木が絡み佐藤が突っ込み2着に入った。
小林は「本当にラインのおかげでここまで来られた。真杉君が行ってくれたので自分が絶対に獲らないとと思って走った。同期がどんどん活躍する中で、自分は獲れなかったので獲れて良かったです」と満面の笑みで話した。
昨年の12月、立川GPシリーズで大歓声の中で優勝。そこから勢いに乗ると、今年は安定した成績を残し、5月のいわき平ダービーでは決勝に進出した。「立川の優勝は大きかったですね。今年に入って調子もいい」と手応えを口にする。
次走は11日から岸和田で行われるGⅠ高松宮記念杯。「真杉君、森田君に比べて自力は劣る。もう1回、逃げの決まり手を増やして前後逆でも任せてもらえるように。次のGⅠも頑張ります」と力強く話した。
◇小林 泰正(こばやし・たいせい)1994年(平6)8月12日生まれ、群馬県安中市出身の29歳。日体大卒。2018年7月、前橋競輪場でプロデビュー。師匠は叔父の小林潤二(群馬=75期)。通算成績は479戦156勝。1㍍68、66㌔。血液型A。
▼次走 優勝の小林泰正、2着の佐藤慎太郎、3着の平原康多ともに11~16日のGⅠ・高松宮記念杯(岸和田)。