吉沢純平(37=茨城・101期)が21年8月の川崎以来、通算4回目のGⅢ優勝を飾った。
レースは吉沢がスタート。吉田―吉沢―杉森―石原―松浦―宿口―元砂―三谷―南で周回。残り2周半から元砂―三谷―南が上昇、石原を抑えて外並走。赤板すぎ1Cから元砂が踏み込んで三谷―南で続く。打鐘から石原―松浦が巻き返して元砂と踏み合うが最終H前で石原―松浦が主導権。三谷―南が切り替える。最終2角5番手から単騎の宿口が捲るが不発。宿口に続いた吉田―吉沢―杉森がその外を捲ると松浦も吉田に合わせて踏み込む。松浦は吉田に踏み勝つが吉沢が直線で外を伸びて優勝。
吉沢は「連日、前を走ってくれた選手と後ろを固めてくれた先輩のおかげです。感謝してます」とラインの仲間に何度も感謝した。決勝をはじめ初日特選と準決勝が吉田拓矢、そして二次予選が吉田有希に前を任せた。吉沢の後ろは初日と二次予選が神山拓弥、準決勝が武田豊樹、そして決勝は杉森輝大が固めてくれた。「僕は取手バンクに育ててもらったし(優勝できて)うれしいです」と17年6月以来、2回目の取手記念優勝の喜びを語った。
吉沢にとって一緒に練習する吉田拓矢の存在が大きい。「拓矢や有希たちとGⅠを勝てるような練習をしている。まだ自力で勝てるように練習しているし次のGⅠ(高松宮記念杯・16~19日)でも一戦一戦、頑張りたい」と目標のGⅠ優勝へ弾みをつける地元記念優勝だった。
◆次回出走予定 優勝の吉沢純平、2着の松浦悠士、3着の三谷竜生の3人とも16~19日のGⅠ・高松宮記念杯(岸和田)。