向日町競輪「日本名輪会カップ第4回荒木実賞・スポーツニッポン杯(FⅠ)」は27日、S級の決勝戦が12Rで行われ、松岡の先行に乗った川村晃司(45=京都)が番手から抜けだし今年初Vを決めた。地元戦は昨年8月に続き連覇。
ガールズは南円佳(22=鹿児島)がV。
優勝した川村は荒木実カップを手にする
❸③と未勝利だった川村が、本番ではきっちり決めた。レースは近藤―佐藤―萩原で前固め。中団に桐山―武田の神奈川勢。松岡―川村が後方で待機。残り2周半となったところで松岡が川村を連れて果敢に先制。打鐘過ぎから松岡がぐんぐんと飛ばす。5番手に下げた近藤が2角から鋭く捲り上げたが、番手の川村が引きつける形から一気に抜け出してVゴール。2着には外を伸びた武田、2着には萩原が入線した。
「松岡君がドカーンと行ってくれました。その気持ちがうれしかったし、ファンのすごい声援も力になりました」
地元舞台がプラスになったのは確かだ。昨年12月、防府で落車のダメージは大きかったが、前検日には「直前の(防府)1勝で復調の兆しが見えました」とその言葉通り地元の決勝で結果を残した。次走の大垣GⅢ(3月10日~13日)に続いて、宇都宮のウィナーズカップ(3月18日~21日)とグレードレースが続く。「これが(優勝)復調のきっかけになれば」と気合を込めた。(下野 章雄)
◇川村 晃司(かわむら・こうじ)1976年(昭51)6月17日生まれ、京都支部所属の45歳。2000年8月に岐阜でデビュー。底力は衰えず自力、差しともに健在ぶりをアピール。GⅢは2Vの実績。通算成績は1869戦481勝。1㍍79、77㌔。血液型O。