向日町競輪の開設71周年記念「平安賞(GⅢ)」の決勝戦は9月5日の10Rで行われ、正攻法から突っ張った脇本雄太(32=福井)が堂々の逃げ切りで4連勝。20年7月福井記念以来、8回目GⅢ優勝を飾った。マークの村上博幸が2着。3着には瓜生崇智が入線した。
若手先行に何もさせず |
まさにパーフェクトの走りだった。脇本が次元の違う圧倒的な強さで完全優勝だ。
決勝は前で受けて立ち、追い上げる真杉匠を突っ張り赤板過ぎから先行態勢。さらに打鐘過ぎから鋭くカマシてきた大石剣士を封じてグングンと加速する。最後までスピードは衰えず逃げ切り勝ち。マークの村上博幸と近畿ワンツー決着でフィニッシュした。
「何回も突っ張りはやったけど、かなり久しぶりでした。やっとラインで決まってホッとしている」。
それにしても、4日間とも断然の強さだった。まさにあっぱれ。東京五輪の激闘からの疲労が抜け切れれば、さらに最強の脚に凄みを増すだろう。
「優勝は当然という感じだったんで。レース感覚は戻ってきてるし、体調面を整えたいです。まず目標はGⅠを獲って一発でグランプリ出場を決めたいです」。
後半戦は競輪に復帰した脇本が世界レベルの脚で競輪界を席巻する。
◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井支部所属の32歳。94期生として08年7月福井でデビュー。リオ、東京五輪のケイリン日本代表。GⅠ5V。通算成績は774戦288勝。1㍍80、72㌔。血液型A。
◆次回出場予定 脇本は岐阜GⅡ共同通信社杯(17~20日)、2着の村上は岸和田FⅠ(13~15日)、3着の瓜生は別府FⅠ(15~17日)。 |