大垣競輪「第12回大阪・関西万博協賛競輪in大垣（ＧⅢ）」は16日、第12Ｒで決勝戦が行われ、鐘４角から一気にカマした志田龍星（27＝岐阜）がぶっちぎっての逃げ切り勝ち。地元でＧⅢ初制覇を飾った。２着は山本伸一。３着には市橋司優人が入線した。

　地元期待の星・志田が２着に５車身差をつける圧勝劇でＧⅢ初Ｖを達成した。

　レースは橋本―鈴木竜、志田―山口、佐藤一―永沢―阿部、単騎の山本伸、市橋が後方。叩いた佐藤一ら北日本勢だったが、下げた橋本が鐘前から内を上昇し番手へ行き展開がもつれる。逃げ態勢の佐藤一が流しスローペース。そのタイミングを逃さず志田が強烈カマシ。踏み出しからマークの山口は離れ気味で、最終バックでは後続をちぎって独走。全開で一気に駆け抜けた。

　「まさか優勝できるとは。プレッシャーがあったけど、（山口）富生さんが『（優勝を）狙って行け』と言ってくれたので、チャンスに一発をかけました」

　先輩のアドバイス通りに勝つレースに徹し、その通りの結果を出した。やはり実力を兼ね備えているということを示した形だ。

　今後はさらに期待は大きくなるが「ＧⅠではまだまだなので勝てるように練習をします」。地元地区（名古屋）で行われるＧⅠ日本選手権（4月29日～）へ向けてパワーアップに励む。（下野　章雄）

　♢志田　龍星（しだ・りゅうせい）1997年（平9）10月14日生まれの27歳。岐阜支部所属。119期。2021年５月に名古屋でデビュー。中部地区屈指のパワー先行として、さらなる飛躍を期待されている。通算成績319戦97勝。１㍍76、80㌔。血液型Ａ。

　次走　優勝した志田龍星は豊橋ＦⅠ（21～23日）、２着の山本伸一は四日市ＦⅠ（24～26日）、３着の市橋司優人は小倉ＦⅠ（29～31日）。