大垣競輪の開設69周年「水都大垣杯(GⅢ)」は13日、第12Rで決勝戦が行われ、平原康多(39=埼玉)が4番手確保から北日本の2段駆けを捲り切り、通算29回目のGⅢ優勝を飾った。大垣記念Vは61、68周年に続いて3回目。2着は山口拳矢、3着には岩本俊介が入った。
こだわりの自力で連覇
大垣決勝 捲った平原康多(39=埼玉・87期)が完全優勝で大垣記念2連覇(通算3V)を飾った。
レースはスタートで大森が飛び出し、前から飯野―菊地―大森―平原―石川―山口―村田―郡司―岩本の順で周回。残り2周で郡司が前へ出ると山口、平原の順ですかさずインを切り、その上を飯野―菊地―大森で叩き打鐘先行。初手と同じ並びでラスト1周を迎える。8番手郡司が山口の内を突いて捲ると、同時に平原が2角4番手から捲る。菊地が最終Bから番手捲りを打ったが、平原は直線入り口で菊地を捉えて力強く押し切った。2着は外を捲り追い込んだ山口。
千両役者が手に汗握る捲り合戦を力と技でねじ伏せた。優勝を確信した平原はゴール後、右手で小さくガッツポーズ。「前々へ攻めようと思っていた。郡司かヤマケン(山口)の前には仕掛けたいと思っていた」と振り返る。「前の方を取って半分先行しようという気持ちでいたので、それが良い方向にいったのかも」と、勝負どころで4番手を確保するレース運びのうまさを存分に見せつけた。埼玉の後輩に前を任せて番手戦で勝ち上がり、ファイナルは自力勝負で見事4連勝。1月大宮以来、通算29回目の記念優勝を飾った関東の大黒柱は「3戦全部後輩の頑張りで勝ち上がらせてもらったし(決勝は)何としても力で勝負しようと思っていた」と胸を張った。
優勝した平原、2着山口、3着岩本の次走はGⅡ・宇都宮ウィナーズカップ(18~21日)。
♦次走 優勝した平原、2着の山口、3着の岩本は今月18日に宇都宮で開幕するウィナーズカップ(GⅡ)に出走予定。
◇平原 康多(ひらはら・こうた)1982年(昭57)6月11日生まれ。埼玉支部の39歳、87期生。GⅠ8V、GⅡ2V、9年連続12回のKEIRINグランプリ出場実績を誇る関東のカリスマ。1㍍84、84㌔。血液型A。