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【京王閣「大阪・関西万博協賛 日本名輪会カップ」】田尾 S級初VがGⅢ制覇

 京王閣競輪の「大阪・関西万博協賛 日本名輪会カップ(GⅢ)」は13日に決勝戦が行われ、田尾駿介(31=高知)が逃げた河端朋之の3番手から直線抜け出して優勝。S級初VがGⅢ初制覇となった。2着は久保田泰弘、3着は鈴木竜士だった。

 レースは鈴木―河村―窓場―松岡―大坪―河端―久保田―田尾―室井で周回。赤板から河端ラインが上昇すると窓場―松岡も前へ。打鐘前に鈴木―河村が踏み込むと打鐘で河端―久保田―田尾―室井が仕掛ける。鈴木―河村は田尾の後ろに入る流れとなり、6番手以降は室井―窓場―松岡―大坪で最終Hを通過。最終2コーナーから窓場が捲るが不発。河端ペースで直線に入り4番手の鈴木も早めに踏み込むが3番手の田尾が直線伸びて優勝。河端の番手を回った久保田が2着。

 田尾は「自分の位置は狙われるだろうし並走でも頑張るだけ」と2回目のGⅢ決勝に臨んだ。「河端さんが後ろを気遣って仕掛けてくれて最終4コーナーからは無我夢中で踏みました。河端さん、久保田君、室井さんのラインのおかげです」とレースを振り返った。

 GⅢ優勝がS級初優勝になったことで「いつも支えてくれた家族、両親、高知支部の皆さまに感謝したい…」。喜びと感謝の気持ちで涙が止まらなかった。

 この優勝で11月の小倉競輪祭の出場権利を獲得した。「自分は早く追い込みに変わった。これからも追い込みとして一戦一戦、無駄にしないで頑張りたい」。2回目のGⅢ決勝挑戦で優勝した田尾が勝負強さを見せた一戦だった。

 ◇田尾 駿介(たお・しゅんすけ)1992年(平4)3月10日生まれ、高知県南国市出身の31歳。明大卒。17年7月プロデビュー。21年6月小倉でS級初勝利。S級優勝は今回が初。通算成績は452戦118勝。1㍍71、75㌔。血液型A。

 ◆次走予定 優勝した田尾駿介は青森FⅠ(9月1~3日)、2着の久保田泰弘は小松島FⅠ(21~23日)、3着の鈴木竜士は立川記念(9月7~10日)。

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