世界のサトミナをゴール前でかわして、梅川が3年ぶり4度目のガールズGP出場を決めた。Vしかない状況で迎えた今節は競技のジャパントラックカップから中1日の日程の上に、体調も良くなく「これまででワーストかもしれない」ほどの状態で臨まざるを得なかった。それでも予選、準決勝を勝って決勝進出を果たすと、決勝は隣枠の佐藤後位を奪取。最後の最後まで脚をためて力強く抜け出した。GⅠ初Vは通算200勝のメモリアル星だ。
「うれしい。初日は当日欠場も考えるほどだったけど、たくさん寝て日に日に体調が上向いた。状態が良くない中で結果を残せて自分でも不思議。今回は車番の良さを生かせたと思う」
3年ぶりのガールズGPは地元の立川が舞台だ。
「前回の立川GPは落車してしまったので、とにかく熱いレースをしたい。12月は沖縄合宿もあるので状態を上向かせてGP、そして来年1月のネーションズカップに向かいたい」
土壇場で勝負強さを発揮して今年最後のGⅠを締めた。
◆ガールズGP 12月29日に立川競輪場で行われる「ガールズグランプリ2023」に出場する7選手が23日、決定した。児玉碧衣(福岡)、佐藤水菜(神奈川)、梅川風子(東京)、久米詩(静岡)、尾方真生(福岡)、吉川美穂(和歌山)、坂口楓華(愛知)。補欠は石井寛子(東京)。