小倉競輪「スポーツニッポン杯×HPCJC」は最終日の12月15日、第12RでハイライトのS級決勝が争われ、中嶋の逃げを6番手2角から捲った原田研太朗(34=徳島)が昨年2月の京王閣FⅠ以来の優勝を飾った。
また第10Rのガールズケイリン決勝は6番手から捲った尾方真生が通算72回目のV。第11RのA級決勝は橋本宇宙が逃げて、2場所連続の完全Vを決めた。
1年10カ月ぶり
スポニチ杯を懸けた決勝は岡崎―柴崎が前受け。中団に中嶋―松川―大坪―原田―根本が追走する隊列。3番手の中嶋が打鐘から全速ダッシュ。松川が離れ、岡崎―柴崎が中嶋を追ったが、インを松川―大坪で上昇。じっくり前団を見据えた原田が満を持して6番手捲り。懸命にもがく中嶋を一気にのみ込んだ原田が独り旅の優勝ゴールだ。
「脚を使わず踏めたのが良かった」。ただでさえ強烈な捲りを武器に持つ原田がゴチャつく流れなら頂きだ。GⅠ常連で徳島が誇るスピードスター。大舞台でも主役に名を連ねるほどの実力者が、このところは苦戦続き。優勝は昨年4月の京王閣FⅠ以来というから驚きだ
「久しぶりに優勝できた。また競輪祭に出られるよう頑張りたい」と本人はあくまでも前を見つめる。来る2025年の仕事始めは16年に優勝を飾って以来、斡旋のなかった立川GⅢ。「9年ぶりに立川GⅢを走れる。結果を残せるようしっかり調整して臨む」。
スポニチ杯をゲットして弾みをつけた原田。再びグレードレースでその名をアピールする。