ニュース&記者コラム

【小松島開設記念】松浦 らしさ全開GⅢ19V

 小松島競輪の開設73周年記念「阿波おどり杯争覇戦(GⅢ)」は9日、12Rで決勝戦が行われ、松浦悠士(32=広島)が捲った新山響平の番手を奪い差し切りV。3月ウィナーズカップ(GⅡ)以来今年2回目、GⅢ通算19Vを飾った。2着は急追した郡司浩平。

 初手の周回から松浦らしい頭脳プレーだった。前を取ったのは犬伏が先頭の地元勢。当然に突っ張り先行と読める。その4番手で郡司と併走。外で脚を消耗しても、郡司に好ポジションを取らせなかった。
 中盤は犬伏が先行態勢になり新山が4番手。松浦は最終ホーム6番手だが、郡司より前の位置をキープ。「ホームで追い上げようと思いましたが捲りに行く時には番手の選手にスキが出る。残り1周では狙っていました」と最終バックで捲り出た新山の番手を一瞬で取り切り、最後の直線では新山をとらえ、追い込んできた郡司をけん制して際どくタイヤ差で押し切った。序盤から読みがズバリと的中。同じくS班の郡司と新山をうまさで封じ切った。
 次走は3連覇がかかる函館サマーナイトフェスティバルだ。「高松宮記念杯で感覚と自転車の進み具合が一致して、今回で結果を出すことができました。まずは3連覇を目指したい」。
北の大地でさらに輝きを増すのは間違いない。

 

 ◇松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島県出身の32歳。10年7月プロデビュー。通算成績は1168戦336勝。GⅠ3V、GⅡ4V。1㍍68、73㌔。血液型O。

 

 ◆次走 優勝した松浦悠士、2着の郡司浩平、3着の新山響平は、ともにGⅡ函館サマーナイトフェスティバル(15~17日)。

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