岐阜競輪の大阪・関西万博協賛、開設75周年記念「長良川鵜飼カップ(GⅢ)」は24日、12Rで決勝戦が行われ、最終バックから捲った松浦悠士(33=広島)が優勝。3月の玉野以来、21回目のGⅢ優勝を飾った。2着は深谷知広、3着は村田祐樹だった。
青野―小原―村田―笠松―松浦―阿竹―深谷―三谷―坂井の並びで周回。「青野君が突っ張る」と感じた松浦は、赤板で内を突き3番手に進出。深谷が最後方に下げると、村田が打鐘4コーナーカマシ。後続を突き離す単独走でセーフティーリードを広げて行ったが、バックから捲り上げた松浦がゴール前で捉え、22年の73周年(GⅠ開催で74周年記念なし)に続く大会連覇を決めた。
初日の自転車故障で車輪や足周りを交換。加えて3日目から補充参戦の宮越孝治に乗り方のアドバイスを受け「決勝前も〝これは行ける〟と(町田)太我に言えるほど感じが上がっていた」と舞台裏を振り返る。
グランプリ連覇への道は次節のGⅠ寛仁親王牌と11月GⅠ競輪祭の結果次第。
「まだまだだけど、内容次第では深谷さんにも勝てると分かった。もっと上げていけると思う。やれることをしっかりやって、ダメなら仕方ないぐらいの気持ちで頑張ります」
20日後、完璧に仕上げた松浦の勇姿を弥彦で見たいところだ。(岡田 光広)
◇松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ。広島県出身の33歳、98期生。通算成績は1254戦359勝。GⅠ3V、GⅡ5V。KEIRINグランプリ23の覇者。GⅢ優勝は今回が21回目。1㍍68、73㌔。血液型O。
♦次走 優勝した松浦悠士はGⅠ寛仁親王牌(10月17~20日、弥彦)、2着の深谷は熊本記念(10月3~6日)、3着の村田祐樹は小松島FⅠ(9月29日~10月1日)。