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【岸和田パールカップ決勝】GⅠ初出場 貴子 復活V

 石井貴子が復活V――。「第2回パールカップ」の決勝戦は13日、第12Rで行われ、石井貴子(34=千葉・106期)が優勝。「ガールズグランプリ2024」(12月29日=静岡競輪場)の出場権利と優勝賞金540万円を獲得した。

 GⅠ初出場で見事な復活劇だった。石井貴が度重なる大ケガを克服して栄冠をつかみ獲った。

 レースは初手から奥井の後ろを回るポジション。その奥井が先行態勢に入った山原を打鐘3半から一気にカマし切る。番手の石井貴がこん身差しで捉えVゴール。「信じられません。何回もつねってちょっと痛かった」と照れ笑い。

 21年5月、京王閣のガールズケイリンコレクションで落車。右肋骨多発性骨折及び血気胸の大ケガを負った。その後もケガに泣かされ、今回のパールカップがGⅠ初出場だった。

 「心が折れてしまって走れないと思う時期もあったので、こういう時が来るのが信じられません」

 これでグランプリの権利を獲得したが「この先も今の現時点でやれる事を一つずつやっていくだけ」と真摯(しんし)な姿勢で戦っていく。

 ◇石井 貴子(いしい・たかこ)1990年(平2)2月17日生まれ、岐阜県美濃加茂市出身の34歳。早大卒。通算成績は659戦319勝。主な優勝はガールズケイリンフェスティバル(19年)、第2回パールカップ(24年)。1㍍63。血液型O。

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