平原康多(40=埼玉・87期)が快勝。20年の弥彦記念、21年のGⅠ寛仁親王牌優勝に続く〝弥彦3連覇〟を飾った。平原の記念優勝は今年4月の武雄以来、通算31回目となった。
地元オールスターに弾み
レースは吉田―平原―諸橋―横山―三谷―荒井―飯野―小松崎―成田で周回。赤板から三谷―荒井が上昇も飯野―小松崎―成田が抑えて前。打鐘から吉田が仕掛けると飯野も踏む。飯野は吉田―平原の3番手に飛び付こうとするが諸橋が競り勝つ。
飯野がさばかれ、小松崎が自力に転じて成田が続く。平原は最終Bで番手捲り。小松崎のスピードが良く平原は最終4コーナーで小松崎を止めながら直線踏み込む。成田が内に下りて諸橋を決めて平原に迫るが平原が踏み勝って優勝した。
平原は「前からの組み立てだったが(吉田)拓矢に全て任せていた。拓矢が頑張ってくれて、あとは自力のタイミングを間違えないようにと。小松崎君がいい勢いで来たのでギリギリだったし後ろが誰かも分からず(優勝も)分からなかった」と振り返った。
6月高松宮記念落車の影響が残り、7月サマーナイトFでは精彩を欠いた。その後「短い時間の中で自分の課題を修正してきた」中で今回を迎え、「4日間の中では最終日が一番良かった」状態で結果を出した。
次走は9日開幕の地元・西武園オールスター。「もう少し調子を上げたい。そして平常心で一戦一戦頑張っていく」。ファン投票第1位で地元GⅠに臨む。
◇平原 康多(ひらはら・こうた)1982年(昭57)6月11日生まれ、埼玉県狭山市出身の40歳。県立川越工卒。02年8月プロデビュー。通算成績は1404戦458勝。主な優勝は第60、61回高松宮記念杯(09、10年)、第51、56、58回小倉競輪祭(09、14、16年)、第28、32回全日本選抜(13、17年)、第30回寛仁親王牌(21年)。1㍍84、95㌔。血液型A。
◇次走予定 優勝した平原、2着の成田和也、3着の荒井崇博の3人は9~14日のGⅠ西武園オールスター競輪。