平原康多(87期)が3月の松山記念以来、通算23回目のGⅢ優勝を飾った。
レースは佐藤がスタートを決めて渡辺―小松崎―佐藤が前団。平原―諸橋―郡司―鈴木が続いて周回。
赤板から郡司―鈴木が上昇、平原―諸橋が続く。打鐘前5番手から渡辺―小松崎―佐藤が仕掛けると郡司―鈴木も合わせて踏み出し先行態勢。渡辺が再度、巻き返すが郡司が突っ張り主導権。郡司―鈴木―平原―諸橋の後ろに小松崎―佐藤が入る。3番手の平原―諸橋が最終2角過ぎまくる。郡司の番手の鈴木が諸橋をブロックして絡む。平原はまくり快勝。諸橋が小松崎に踏み勝ち2着。
平原は「郡司君の先行が凄かった。(最終Hで)渡辺君を入れた時に判断が難しかったが外を踏まなくて良かった。(今回から使用の)新車は煮詰める部分は多いけど方向性は見えてきた」とレースを振り返った。
弥彦記念は初優勝。父・康広さん(28期=引退)が新潟県岩室村の出身で弥彦は〝準地元戦〟になる。弥彦競輪はS級戦では優勝がなく、優勝はA級時代の03年4月以来になる。「(弥彦の)S級では決勝戦にも乗れないことも多く成績は良くなかった。(今日は)スタンドに親戚が応援に来ているのは分かったし、勝ててホッとした」と笑顔がこぼれた。
次走はGⅠ名古屋オールスター。「GⅠを優勝するために努力しているので(ASに)照準を絞っていきたい」。名古屋に向けて弾みをつける優勝劇だった。(中林 陵治)
♤平原 康多(ひらはら・こうた)1982年(昭57)6月11日生まれ、埼玉県狭山市出身の38歳。県立川越工卒。02年8月プロデビュー。通算成績は1263戦398勝。主な優勝は第60、61回高松宮記念杯(09、10年)、第51、56、58回小倉競輪祭(09、14、16年)、第28、32回全日本選抜(13、17年)。1㍍85、96㌔。血液型A。
◆次走予定 優勝した平原と2着の諸橋愛はGⅠ名古屋オールスター(8月12~16日)、3着の小松崎大地は川崎FⅠ(8月3~5日)。
【弥彦GⅢ決勝】平原23回目GⅢ制覇
2020/7/22