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【松山FⅠスポニチ杯最終日決勝】小倉 今年初V差し

 松山競輪の創刊75周年記念「スポーツニッポン杯争奪戦(FⅠ)」は4月22日12RでS級決勝戦が行われ、小倉竜二(47=徳島・77期)が岩谷拓磨マークから差し切り。今年初の優勝を飾った。2着は浜田浩司、3着は岩谷、山岸佳太で同着だった。

 11RのA級決勝は日高裕太(20=静岡・121期)が3場所連続完全VでS級特進を決めた。

日本選手権GⅠへ健在アピール

 落ち着いた並びは前から岩谷―小倉―浜田、単騎の鈴木裕、佐々木―山岸―一戸。残り2周のホームを目がけて佐々木が上昇。岩谷は突っ張る構えを見せたが引く。打鐘のバックでは佐々木が先頭に立ち鈴木は切り替えて4番手。佐々木の先行と見えたが、打鐘3角から岩谷が強烈にスパート。最終1センターでは岩谷―小倉―浜田の3選手が出切る。岩谷のかかりは良く佐々木の反撃はない。直線では小倉が余裕を持って抜け出し浜田が続いた。粘る岩谷、直線伸びた山岸で3着同着だった。

 「岩谷君から離れると思った。最後は後ろが地元なので少し早めに踏ませてもらいました」

 小倉の持ち味のさばきを持ち出すまでもなく、岩谷の強さが光りラインで上位を独占した。このVでサマーナイト(GⅡ)、共同通信社杯(GⅡ)の出場権利を獲得した。今年になってFⅠ戦は決勝2着が3回。もどかしさはあったが、このVで気持ちが吹っ切れたのは間違いない。次は日本選手権GⅠ(平塚・5月2~7日)が待つ。「厳しいですよ」と話すが、強烈なさばきと切れ味で、ベテラン健在をアピールする。(緒方 泰士)

 ◇小倉 竜二(おぐら・りゅうじ)1976年(昭51)4月3日生まれの47歳。1996年4月プロデビュー。通算成績は2295戦449勝。GⅠ優勝は競輪祭2V(1999年、2006年)。1㍍69、88㌔。血液型A。

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