松山競輪誕生記念レース「スポーツニッポン杯争奪戦(FⅠ)」は17日11RでS級決勝戦が行われ、北津留翼(34=福岡・90期)がバックから豪快にまくりV。新年初戦を優勝で飾った。2着はマークの坂本健太郎。3着は地元の橋本強だった。
落ち着いた並びは前から北津留翼-坂本健太郎-紫原政文、中団に坂井洋-橋本強-阿竹智史、後方待機は取鳥雄吾-黒田淳-鈴木幸紀。残り2周にかけて取鳥が上昇し、打鐘前では先頭に立つ。打鐘4角から坂井が踏み込むが、取鳥に合わされ、最終ホームで出切るが後ろの橋本は離れてしまう。最終バックで橋本は内を突き阿竹はまくる。7番手の北津留は阿竹に続き仕掛け大外を伸び切った。
「前から攻めてあとは流れを見て行く作戦でした。取鳥君と坂井君の動きを見て冷静に仕掛けていくことができました」とレースを振り返る。準決勝でも圧巻のまくり。状態は抜群だったのだ。くわえて07年には松山でGⅢ優勝と「地元の小倉に似ています」と話すバンクの好相性も味方した。新春Vを飾り「今年はGⅠを走れるように」とビッグレースでの活躍を誓った。(緒方 泰士)
♤北津留 翼(きたつる・つばさ)1985年(昭60)4月26日、福岡県出身の34歳。競輪学校(現競輪選手養成所)時代は36勝を挙げ在校10位。05年7月に90期生として佐世保でデビュー。通算成績は1244走、343勝。1㍍77、85㌔、血液型O。
【松山FIスポニチ杯決勝】北津留 豪快まくりV
2020/1/18