レースは坂本―斎藤、久米―近藤、菊池―金子―相川、町田―吉永で周回。残り2周前で町田が上昇するも菊池が合わせて出て先頭に立つ。町田はいったん8番手に戻ると、打鐘で一気にカマして行く。吉永が付け切れず菊池が町田を追いかける。菊池が最終バックで捲りに行こうとするが、町田は出させず圧巻の逃げ切り。ゴール後は何度もガッツポーズをして喜びを爆発させた。
「関東は二段駆けだろうし、早めに叩けばチャンスがあると思った。後ろの状況は分からず自分のことでいっぱいだった」
残り1周の前半が11秒2、後半が11秒5。抜群のスピードで117期で最初のGⅢ覇者に輝いた。
「超気持ちいい。同期で一番乗りとか考えてなくて力を出し切りたいと思っていた。これで競輪祭(11月18~23日、小倉)出場が決まったのはうれしい」
高松宮記念杯は出場できないが、今年後半戦はいよいよGⅠに挑む。今回の優勝はあくまで通過点。広島のホープが、さらなる高みを目指して突っ走る。
◆次走 優勝の町田太我は高知FⅠ(23~25日)、2着の金子幸央は小倉FⅠ(21~23日)、3着の菊池岳仁は松阪FⅠ(24~26日)。
◇町田 太我(まちだ・たいが)2000年(平12)7月8日、広島県江田島市出身の20歳。20年5月広島でプロデビュー。通算成績は86戦60勝。S級優勝は今回が3回目。1㍍81、79㌔。血液型O。
【松山GⅢ】町田 やった!GⅢ初制覇
2021/6/14