松山競輪の開設73周年記念「金亀杯争覇戦(GⅢ)」決勝戦は3月12日、12Rで行われ山田庸平(35・佐賀=94期)が最終バックから鋭く捲って2回目のGⅢVを飾った。2着は松本貴治。
なお9Rのルーキーチャンピオンレースは安彦統賀(24・埼玉=121期)がV。
九州の雄が本領発揮
落ち着いた並びは前から渡辺-守沢、単騎の松本、郡司-福田-松谷-東、伊藤-山田。残り2周のホームめがけて伊藤が上昇する。先頭に立つが、打鐘前のバックですかさず渡辺が叩き先行態勢。6番手になった郡司だが、打鐘4角から強烈に踏み込んだ。渡辺ともがき合いになり、最終バックで外に持ち出した山田が捲っていく。最終2センターで郡司をマークする福田のけん制を乗り越えて、ゴールを駆け抜けた。山田に続く形になった松本が2着。福田が3着だった。
「もつれていたので外を踏ませてもらいました。あそこ(2センター)を乗り切れたらゴール前勝負と。最近、動けずにいて良くなかったので、いいきっかけになりました」
昨年は最後までグランプリ出場権争いに加わり、地力アップを印象づけた。今年にかける思いは強い。
「寒いのは苦手なので、ここから調子を上げていきたい。次のウィナーズカップへ向けていい弾みになりました」。九州を代表する自在派が次はビッグレースで頂点に立つ。(緒方 泰士)
◇山田 庸平(やまだ・ようへい)1987年(昭62)11月8日生まれ。佐賀県出身の35歳。08年7月武雄でデビュー。昨年は獲得賞金ランキング12位でグランプリ出場争いに加わる。自力、マークと自在な走りが持ち味。1㍍71、69㌔。血液型O。
◆次走 優勝した山田、2着の松本、3着の福田はGⅡウィナーズカップ(別府、3月18~21日)。