松戸競輪の開設73周年記念GⅢ「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は29日に決勝戦が行われ、深谷知広(33=静岡)が最終1センター2角番手捲りでV。1月大宮以来、通算19回目のGⅢ優勝を飾った。深谷を追走した大森慶一が2着、平原康多が3着だった。
川越―深谷―大森―平原―諸橋―岩本―和田―岩谷―小川で周回。残り3周から岩谷―小川が上昇、川越は岩谷を警戒しながら突っ張る。打鐘過ぎ4角から岩本―和田が踏み込むと深谷は最終1センターから番手捲り。岩本は不発。深谷―大森―平原―和田…で最終4コーナーに入り深谷が押し切った。「ラインに助けられて優勝ができた。川越君の中で強い決意があったと思う。なるべく(別線の巻き返しを)引きつけてからと思っていたが、川越君の気持ちに応えるためにも前に踏ませてもらった。出てからもちゃんと踏めてたと思う」と後輩の頑張りに感謝した。
決勝戦こそ地元勢と別線勝負で優勝した深谷だが、二次予選、準決勝はラインの先頭で自分の仕事を果たした。郡司と深谷が南関ラインを引っ張ることは揺るぎないことを見せた。
「これから仕上げていきたい。この後の共同通信社杯で結果も出したいし頑張る」。今年2回目の記念優勝は、後半戦に向けて弾みをつけるVだった。
◇深谷 知広(ふかや・ともひろ)1990年(平2)1月3日生まれの33歳。愛知県安城市出身。私立桜丘高卒。09年7月プロデビュー。通算成績は918戦355勝。主な優勝は第62回高松宮記念杯(11年)、第23回寛仁親王牌(14年)。1㍍69、79㌔。血液型B。
◆次走 優勝した深谷はGⅡ青森共同通信社杯(9月15~18日)、2着の大森慶一と3着の平原康多は立川記念(9月7~10日)。