松阪競輪の「GⅢ開設71周年記念・蒲生氏郷杯王座競輪」決勝戦が9月12日、第12Rで行われ、9番手から捲りを決めた浅井康太(37=三重)が混戦を制してGⅢ30回目の優勝を決めた。
直線で外を伸びた園田匠が2着。3着には先行した郡司浩平に乗った守沢太志が入線した。
中部勢孤軍奮闘「頑張りました」 |
地元の浅井康太(37=三重・90期)が単騎で捲りを決めて優勝。浅井は20年12月の別府記念以来、記念30度目の制覇となった。
レースは平原がスタートを決めて宿口―平原―木暮―浅井―郡司―守沢―清水―中本―園田で周回。赤板で清水―中本―園田で上昇すると、その上を郡司―守沢で斬る。打鐘手前から宿口が主導権を奪いに行くも、郡司と踏み合いに。宿口は守沢のけん制を受け最終Hでいっぱい。平原も中本と絡み、後退する。3番手に入っていた清水が最終Bから踏み込むも、守沢のけん制を受け、捲り切れず。後方に控えていた浅井が大外を捲り、一気にのみ込み優勝。浅井に切り替え外を伸びた園田が2着。3着には中を割って伸びた守沢。
今回は中部勢が軒並み苦戦する中、孤軍奮闘して地元唯一のファイナル進出を果たした。決勝も単騎ではあったが輪界屈指の実力はダテではなかった。同じ状況で15年にグランプリを初制覇した男。ここ一番での勝負強さを披露して「頑張りました」とシンプルにレースを振り返った。
記念30度目の制覇は、さすがの存在感を示す結果となった。目下の年間賞金ランキングは9位。下半期は函館サマーナイト、いわき平オールスターと結果を残せなかったが、直近は松山FⅠ、そして松阪で優勝と充実している。次に見据えるのは岐阜で行われる共同通信社杯。再び極上の勝負強さを発揮して、グランプリ出場を目指す。
◇浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日生まれの37歳。90期。2005年にデビュー。11年寛仁親王牌でGⅠ初V。15、17年にはグランプリを制覇。通算成績は1281戦424勝。65V(GP2V、GⅠ3V、GⅢ30V)。1㍍80、75㌔、血液型O。
◆次回出場予定 優勝の浅井康太と3着の守沢太志は共同通信社杯(岐阜・17~20日)、2着の園田匠は和歌山FⅠ(21~23日)。 |