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【松阪GⅢ蒲生氏郷杯王座決勝】村上博 完全V

 村上博が17年広島以来、通算7度目の記念制覇を完全Vで飾った。

 

 レースは竹内―浅井―舛井―村上―神田―野田―吉田―武田―大塚で周回。残り2周で上昇した吉田―武田―大塚が打鐘前に踏み上げていくが、バンクの上に上がってスピードを乗せた竹内―浅井―舛井が一気に吉田を叩いて先制する。4番手は吉田がキープして村上は後方7番手に。4番手からまくった吉田は浅井のけん制で失速。番手から浅井が踏み込むが、大外を鋭く伸び切った村上が1着でゴールで駆け抜けた。

 

 「届いたかどうかもよく分からなかった。信じられない気持ち。道中は中団、中団を回って展開次第では番手勝負も考えていたが、後方7番手になってしまって…。最終ホームでは最低だなと思っていた」と振り返る。それでも、「(最終)1センターからみんなの車が動きだした。自分のタイミングで最後は思い切りタテに踏むだけだった。(初日から4連勝の完全Vは)たぶん初めてのことだと思う。S級S班になって記念を勝ちたいと思っていたが、こんなに早く勝てるとは思わなかった」と笑顔。「この勝利におごることなくしっかりとトレーニングを積んで次からも一走、一走を頑張るだけ」と話していた。来月には今年初めて開催されるGⅠ(全日本選抜)が控えている。大一番に向けて大きな弾みがつく記念Vとなった。

 

 ♤村上 博幸(むらかみ・ひろゆき)1979年(昭54)4月15日生まれ。京都府出身の39歳、86期。兄は義弘(44=73期)。2010年の日本選手権、14年の全日本選抜などGⅠは通算3V。10年のKEIRINグランプリの覇者でもある。1㍍66、69㌔。

 

 ◆次走 決勝戦1~3着の次走斡旋は次の通り。
1着=村上博幸(全日本選抜・別府 2月8~11日)
2着=野田源一(取手FⅠ 2月2~4日)
3着=浅井康太(全日本選抜・別府 2月8~11日)

 

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