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【熊本競輪】15日プレオープン

 16年4月の熊本地震で甚大な被害を受け、16年3月の開催を最後に本場での開催がストップしていた熊本競輪場が、今月15日からメインスタンドの場外発売でプレオープンし、来月20日に約8年4カ月ぶりの本場開催が始まる。それを前に7日、リニューアルされた熊本競輪場の報道機関に向けた内覧会が行われた。

 総工費は約53億円。21年10月から旧バンク等の解体作業が始まり、改築されたメインスタンドは今年5月に完成。ナイター開催、ミッドナイト開催を見据えての照明器が14本設置され、メインスタンド部分にも照明器がつけられた。駐車場等全ての完成は25年度を予定している。走路はこれまでの1周500㍍から400㍍に変わり、〝滑走路〟と呼ばれ日本一長かった69・5㍍の見なし直線は60・3㍍に変更された。

 本場開催が行われていた16年3月までは50円だった入場料が無料になり、以前のメインスタンド、サイドスタンド、バックスタンドの3構成からメインスタンドのみに機能を集約。メインスタンド3階は冷暖房完備の有料エリアが新設された。106席の特別観覧席に加え、2席ある車いす席、11席のロイヤルシート、最大5人までが利用可能なロイヤルボックス、たたみ席で靴を脱いでくつろぎながら観戦できるグループ席(最大3人まで)も2席ある。迫力あるレースを間近で見られるのはもちろん、個室や1席1台あるモニターで観ることも可能だ。キャッシュレス投票も導入される。

 本場開催は来月20日のFⅠ開催で「能登半島支援 熊本競輪再建記念」で再開され、本年度は10月3日からのGⅢ熊本競輪開設74周年記念「火の国杯争奪戦」など、70日間の開催が予定されている。

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