好メンバーで行われた熊本競輪のFⅠ戦「第69回ジャパンカップ×HPCJC」は4日、12RでS級決勝が行われ、松井宏佑(31=神奈川)が3番手から強烈に捲って通算22回目、今年3度目の優勝を飾った。2着は河端朋之、3着は伊藤旭で3連単は3万7450円と高配当決着に。
新田祐大が準決で敗れ、初日特選で主導権バトルを演じた松井と犬伏の攻防に注目が集まった頂上決戦。後ろ攻めから押さえた松井が犬伏の2車を送り出し、最終1センターからスパート。賞金ランク6位の岩本が追えないほどの痛烈ダッシュで、完全Vを狙った犬伏をあっさりと捲った。
「犬伏君がいい勢いで来たので出したが、めちゃめちゃ強かったし気持ちが凄かった。後ろにいても脚をためられなかったですね。なんとか捲れて良かった」
先月はホームバンク平塚でのオールスターと地元の小田原記念。大事なシリーズで決勝進出を果たしたがオールスターが決勝4着、小田原記念が準V。あと一歩のところでVを逃した。
「ここぞという時の力の出し方とか、いろいろと学ぶことがあっていい経験ができた。プラスになる開催が続いた。もっと頑張らなきゃとも思わされました」
次走は13日からの宇都宮GⅡ共同通信社杯。来月には弥彦GⅠ寛仁親王牌もある。今年は郡司浩平、北井佑季がGⅠを制し、神奈川勢が輪界をリードする。
「自分も遅れないよう、引っ張っていけるように頑張ります」
勢いを加速した松井が終盤戦でも大暴れする。(本間 正則)
◇松井 宏佑(まつい・こうゆう)1992年(平4)9月24日生まれ、北海道出身の31歳。神奈川支部。113期生として18年7月に小田原でデビュー。6月小田原FⅠ以来、今年3度目、通算22回目の優勝。熊本は初参戦で初V。1㍍65、78㌔。血液型B。