「ガールズケイリンフェスティバル2022」
誰が対戦相手でも、佐藤水が迷うことはなかった。5番手から打鐘4角過ぎにスパート。尾方、児玉の久留米勢を一気に乗り越え、番手にはまった山原、中を伸びてきた鈴木美を封じ力強く押し切った。「自分のタイミングで踏めているアドバンテージがあるので前だけ見ていました。雨の時はバンクが軽いと勝手に思っているので自信を持って踏みました」と振り返る。
6月アジア大会ケイリンで金メダル。「去年と大きく違うのは、アジアチャンピオンとしての称号を背負っているので勝たなくてはいけない責任感です」と、プレッシャーは半端ではなかった。それでも強い選手と走って気持ちは高まり、ガールズ最強を見せつけた。今後も競技との両立で競輪場で走る機会は少ないが「いろんな戦法で走る姿を見てもらえれば」と国内はもちろん、世界でも進化を続ける。(緒方 泰士)
◇佐藤 水菜(さとう・みな)1998年(平10)12月7日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身の23歳。県立茅ケ崎高卒。通算成績247戦170勝。通算取得賞金5026万円。主な優勝はガールズコレクション京王閣(21年)、ガールズアルテミス賞(21年)、ガールズケイリンフェスティバル(22年)。1㍍63。血液型A。
◆次走斡旋 1着・佐藤水は8月11日の西武園オールスター・ガールズドリーム。2着・鈴木美は23~25日の宇都宮FⅡ、3着・山原は26~28日の防府FⅡ。