福井競輪の開設70周年記念「不死鳥杯(GⅢ)」は26日に決勝戦が行われ脇本雄太(31=福井・94期)が逃げ切りで完全V。18年7月福井以来7度目の記念制覇を飾った。地元記念の優勝は5回目。2着は松岡健介、3着は東口善朋。ライン3人で上位を独占した。
世界を狙うスピードは最後まで止まらなかった。脇本が逃げ切りで完全V。地元の福井記念は自身が出場した14、15、17、18年に続き”5連覇“となった。
「自分の中で完全Vはそんなに意識してなかった。地元でお客さんの前で走れてうれしく思う」
レースは伊原―村上、高橋―坂口、脇本―松岡―東口で周回。打鐘で脇本がカマしていく。伊原が突っ張って抵抗するが最終ホームで脇本が出切る。雨の中でも掛かり良く追走した松岡を1輪差で振り切った。
「連日後ろからレースをしているので自信を持って走った。雨が降って重かったけど、しっかり踏み切れた。ライン3人で決められたのは価値がある」
東京五輪は1年延期。今は次走のGⅠオールスターに気持ちは向いている。
「近畿の選手と一緒になった時に、どうラインで決められるかが課題」
2年連続ファン投票で1位に選ばれ人気、実力ともにナンバーワン。驚異のスピードで今年2度目のGⅠ制覇へ突っ走る。(亀田 克也)
◆次走予定 1着の脇本と3着の東口の次回斡旋はオールスター、2着の松岡は富山記念(30~8月2日)。
【福井GⅢ「不死鳥杯】脇本 逃げ切り完全V
2020/7/27