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【福井GⅢ最終日S級決勝】脇本雄 完全で福井記念6V

 福井競輪・開設74周年記念「不死鳥杯(GⅢ)」は7月23日、12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(35=福井・94期)が最終バックから捲りを決めて地元記念6V。今年2度目、GⅢは通算15度目の優勝を飾った。2着は先捲りの山田庸平、3着は稲川翔だった。

弟・勇希と握手

 落ち着いた並びは前から脇本勇-脇本雄-稲川-東口-藤井昭、新山-竹内、単騎の山田庸、根田。残り2周で脇本勇が突っ張るが、新山が強烈ダッシュで近畿勢を叩く。新山が先行態勢になり脇本雄が切り替えて4番手。最終バック3番手から山田庸が捲り、合わせて脇本雄が踏み込む。一気に前団をのみ込み、6度目の福井記念Vを決めた。

 表彰式の後、敢闘門で待っていた弟の勇希と抱き合い、がっちりと握手。「レース前から勇希はスイッチが入っていたので自分も思った以上に緊張しました。いい経験になりました」。終わってみれば完全Vの横綱相撲。連日の10秒台の上がりタイムを見ても力の違いは明らかだった。今後の地元記念については「後輩たちもしっかり伸びてきているし、機会があればサポートしたい」と福井全体で盛り上げていく。

 自身については「前半は状態が悪かったけど、徐々に上向きです。次のGⅠオールスターで、しっかり優勝できるように」と気合を込めた。(緒方 泰士)

 ◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井県福井市出身の35歳。県立科学技術高卒。2008年7月プロデビュー。通算成績は937戦392勝。GⅠ7V、GP1V。1㍍80、72㌔。血液型A。

 ◆次走 優勝した脇本雄太は平塚オールスター(GⅠ)(8月13~18日)、2着の山田庸平は久留米FⅠ(8月1~3日)、3着の稲川翔は豊橋FⅠ(7月30日~8月1日)

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