菅田壱道(36=宮城・91期)が番手捲りで20年久留米の国際自転車トラック競技支援以来となる通算4度目のGⅢ優勝(記念Vは18年大宮以来)を決めた。
レースはスタートけん制が入ったものの古性―南が前受けして松井―鈴木が続く。その後ろに単騎の松岡と森田、後方に坂本―菅田―佐々木が控える形で周回を重ねる。残り2周で坂本―菅田―佐々木が上昇、これに単騎の森田が乗っていく構えを見せたが、古性は譲らず4番手をキープ。最終ホームは坂本―菅田―佐々木―古性―南―森田―松井―鈴木―松岡の順。坂本が軽快に飛ばす中、バックで森田、松井が相次いで捲りにいくが不発。古性の仕掛けに合わせ菅田が坂本の番手から出る。菅田、古性の激しい争いはわずかに古性を抑え込んだ菅田が1着でゴールを駆け抜けた。
菅田は2月のGⅠ・取手全日本選抜で誘導員早期追い抜きで失格。4カ月間の斡旋停止処分を受けこれが復帰初戦だった。「自分の凡ミスでしようもないことをしてしまった。4カ月間、悔しい思いをしたが、一生懸命に練習して何とか結果を残せた。坂本君のカカリは良かったが、古性君の姿が見えたので前に踏ませてもらった」と笑顔で振り返った。この後は「出走本数も足りないので今年、出られる最後のビッグレースになる」。玉野サマーナイトFに全力投球する。
▼次走斡旋 1着菅田、2着古性はGⅡ玉野サマーナイトF(16~18日)、3着松岡は青森FⅠ(19~21日)