【12Ｒ】ごちゃつけば松岡辰の単騎一発

　準決はいずれも本命サイドで収まった。10Ｒは深谷がモノの違いを見せつけた。翼（北津留）は深谷の仕掛けに一瞬反応が遅れた分、叩かれた。3番手に収まったけどあれは守沢の一発を食らう。３着も高橋が入り、終わってみれば深谷ラインの上位独占。瓜生は高橋に割り込まれたのが致命傷になった。

　11Ｒの秀之介（松本）にはガッカリ。ハナに立てず捲りも不発。ＢＳ線を取るくらい強気な気持ちが必要だ。捨て身とみていた坂本は内詰まり。サラ脚だった小松崎が２角から捲った。突っ張った山根を追った松浦は絶好の展開を白星に結びつけられなかったあたり、イマイチの印象を受けた。12Ｒは郡司の独壇場。慌てず騒がず、冷静に展開を見極めあっさり捲りを決めた。追った村上には展開が向いた。地元からの優出は結局、松岡辰のみ。厳しい戦いを強いられそうだけど地元勢の思いを一身に背負い見せ場をつくってほしい。

　さあ決勝。仕上がりの良さは深谷―郡司の南関コンビが一枚上。４車の北日本勢は小松崎がカギを握る。松浦は中団確保から捲りとみた。小松崎の先制が見込まれるが深谷の仕掛けは早いしパワフル。となると郡司だ。突っ込む守沢と松浦。深谷も踏ん張る。❷❺、❷❼、❷❾。穴目は単騎で一発を狙う松岡辰となるが、ごちゃつくのが条件。（本紙評論家・吉岡稔真）