【10Ｒ】動きいい山下が清水を差す❶＝❼

　まずは初日特選を振り返ろう。予想通り清水が長い距離をもがいた。新山もけっこう踏んでたけど、一気に巻き返した清水の気迫を感じた。だけど、郡司のうまさが光った。匠（園田）は口が空いてたけど、郡司は最初から清水―松浦の後位を狙っていたのだと思う。匠が付いて行ってたとしても、おそらく飛びつかれていた。車間を空け、けん制する松浦の外を捲り切った郡司の仕上がりの良さを感じた一戦だった。

　それでは二次予選７つのうち、後半３番を占おう。10Ｒは清水が意地を見せる。勝負どころを逃がさず早めでもスパートするはずだ。ボクは動きのいい番手の山下を推す。❶＝❼から坂本貴の残りで❶❺、それに山下後位へ貴久（松岡）が飛びついたときの❶❷。

　11Ｒは好回転の郡司に逆らえない。瀬戸にしても末木にしても近況は先行の決まり手が少ない。緩んだところを郡司が一気に前団をのみ込む。内藤への❷❼１点。

　12Ｒは松浦だ。１番車の桑原が松浦を好位へと迎え入れる。３番手も国村が固めるとあって松浦は仕掛けやすい。前回伊東ＦⅠを優勝するなど復調気配の高橋晋が抵抗する。高橋晋を目標にできる阿部に流れが向くケースも十分だ。桑原への❺❶は順当だけど、阿部の台頭で❺❼を押さえておきたい。（スポニチ本紙評論家・吉岡稔真）