ニュース&記者コラム

【稔真チェック】防府GⅢ最終日

【12R】仕上がりいい郡司が軸

 準決勝を少し振り返ります。10Rは昨日書いたようにSSの吉田が今節、守りに入った競走になっていると指摘した通り、後手に回った。これが全て。もし先に仕掛けた野原の末脚が甘くならなければ3着もなかったか。11Rは郡司に尽きます。勝ち上がり方を知っています。差されてもいいと2周駆けた内容は立派。最終12R、少し驚いたという感想です。最終ホームから仕掛けた松浦の番手・清水が最終Bで早めに踏み込んだ。5連覇に向けての焦りなのか、こればっかりは走っている選手にしか分からない心情です。

 きょうの決勝12R。3日間の動きから判断すると郡司が仕上がっていると素直に感じます。初日特選の単騎捲りから始まり、2次予選、準決とラインで決まる仕掛け。決勝に向けて、いい形で勝ち上がっている点を評価したい。自力型3人のなかで誰が先行するか難しい構成ですが、郡司ならライン3車の利もあり、単騎の東口まで呼び込む攻めに出るはず。逃げてもいいし、前々に攻めて、好位を取っての捲りも十分。マークする慎太郎(佐藤)との❺=❸が本線。

 援護に徹していく。中団のもつれがあれば清水押し切りの❶❽、❶❺、❶❸少し。吉田ラインは2車で、動きも目立たず評価を下げた。総合的に郡司優勢の結論です。(スポニチ本紙評論家・吉岡稔真

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