ニュース&記者コラム

【立川ヤンググランプリ2023】太田 驚速で頂点

 ワールドクラスのスピードでライバルを蹴散らす。太田は3度目のGⅠ出場だった競輪祭で見事に決勝進出。準決勝は新山響平や北井佑季、北津留翼を相手に逃げ切って、ポテンシャルの高さを示した。

 「競技も漢字の競輪も充実した一年だったかなと思う。競輪を走ることで流れに乗って走れるようにもなってきた。前回の競輪祭はラインに助けられた。ドームで風もなく力を出し切れたが、決勝は納得できなかった。その経験を今回に生かしたい」。

 来年のパリ五輪を目指すニューヒーローはナショナルチームとの二足のわらじで大活躍。昨年は前座のS級シリーズに出走したが、今年は堂々の初日メイン参戦だ。「直前はナショナルチームがトレーニングの期間になって、沖縄で死ぬほど練習した。競技で単発のレースはあるし、その意識を役立てられれば」。日の丸戦士の驚速を見よ。

 ◇太田 海也(おおた・かいや)1999年(平11)7月27日生まれ、岡山県岡山市出身の24歳。備前緑陽高卒。121期を早期卒業し22年1月プロデビュー。通算成績は65戦44勝。通算取得賞金は3439万円。師匠は藤田昌宏(82期)。1㍍74、78キロ。血液型O。

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