19年最初の記念を制したのは新SSの清水(山口=105期)。昨年11月の防府以来、2度目の記念Vを決めた。
レースはスタートけん制が入る中、竹内―浅井の中部勢が前に出て桐山―大塚―鈴木―河村―清水―稲垣―中野が続く。残り2周前に稲垣―中野、鈴木―河村、清水が上昇。竹内―浅井は中団の内に。後方になった桐山―大塚が前に出ると打鐘で鈴木―河村が仕掛ける。後方に下げた竹内―浅井―清水が鈴木―河村を一気に叩いて主導権を握る。4番手は鈴木と桐山が併走。稲垣は8番手。ペース良く駆けた竹内の番手から浅井が抜け出したが、3番手で脚をためた清水がゴール前で鋭く伸びた。
「単騎だったので先手ラインに乗って脚をためて勝負するつもり。初手は3番目のラインの後ろ。序盤から動きが早くなってどうするか迷ったが、絶対に打鐘で竹内さんが仕掛けると思い中部勢の3番手へ。バックで前の浅井さんの動きが気になり行くタイミングが合わなかったのでゴール前勝負に切り替えた。伸びは良かった」と笑顔で振り返った。
昨年、グランプリに初出場を果たし4着に健闘。この1年はS級S班として責任のある走りが求められる。「2日目は思うような走りができなくて少しナーバスになったが、この勝利で1年間、頑張っていける自信がついた。最初に勝ったこの舞台で最後(グランプリ)も勝って締めくくれるように。まずはGⅠタイトルを獲ることを目標にしていく」と力強く語った。なお、清水の次走は松阪記念(24~27日)、2着の浅井も同じレースに向かう。3着の竹内は大垣FⅠ(15~17日)に出走する。
♤清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日、山口県生まれの24歳。競輪学校時代は21勝を挙げ在校4位。14年7月に105期生として武雄でデビューし3連勝。昨年11月に防府で記念初V。通算成績は356走、136勝、2着61回。1㍍66、78㌔、血液型はA。