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【記者コラム】「ドリームライン戦」いかが?

 待ちに待ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕する。野球好きにとってはたまらない祭典。戦前から盛り上がりが凄い。その理由は歴代最高と言われるメンバーがそろったからだろう。いつもは敵同士の超一流がタッグを組み戦う。これ、競輪でもできませんか?

 20年のGP。先行日本一の脇本雄太に日本一のオールラウンダー平原康多がついた。まさに夢のタッグ。ファンが見たかった連係が実現したことで、レース前の盛り上がりは近年のGPで一番だったと感じている。基本は地区ごとにラインを組み戦う。もちろん、いつもラインを組むからこそのドラマはある。ただ、「夢」もあっていい。普段は敵として戦っている選手同士がラインを組み戦う。それは足し算ではない、掛け算のワクワク感がある。

 そこで年1回、「ドリームライン戦」は実現できないだろうか。同地区での連係はNG。出場選手は8人。ファン投票で選ばれた2車ライン×4組の四分戦。脇本―新田の〝東京五輪ライン〟、平原―浅井の〝Wコウタライン〟。郡司―古性、松浦―守沢。成田―小倉の〝仕事人ライン〟もおもしろそうだ。組み合わせ、可能性は無限大。ワクワクしませんか?開催時期、斡旋、賞金、開催地、売り上げ…など難しい部分はあるが、実現すれば盛り上がりは間違いない。個人的にはサマーナイトフェスティバルの初日特選としてアリかなと思う。メンバーがほぼ前年のGPとなるだけに、ワクワク感、売り上げもこちらの方が上回るのではないか。

 侍ジャパンの指揮官・栗山監督にはある夢があるという。それは場所、年齢関係なく野球談議に花を咲かせるシーンを描くこと。競輪も、もっとファンに競輪を好きになってもらうために、競輪談議をするきっかけづくりが大事だ。前代未聞の「ドリームライン戦」。大谷の二刀流と一緒で、〝ありえないなんて、ありえない〟。どうでしょう、関係者の皆さま、ご一考ください。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の27歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。昨年は中央競馬との二刀流に挑戦。今年から再び競輪一本に。愛犬の名前は「ジャン」。個人的に見たいドリームラインは小松崎大地―坂口晃輔の〝THE競輪〟を見せてくれそうなタッグ。

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