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【記者コラム】オールスターの二次予選はA、Bへ変更を

 15日終了のオールスター競輪(AS)は古性優作(30=大阪)の初タイトルで幕を閉じた。ASは今年から6日制に復帰したが、参加選手数を増やさない(5日制の135人)ため、1日延びる開催は勝ち上がり方式を予選2回戦のポイント制に変更、優勝まで5回走りとなった。
 前半3日間の予選2回戦のポイント上位9人は4日目「シャイニングスター賞」へ進出。そしてポイント上位10位から63位の54人が4日目「二次予選」に進出した。この二次予選に大きな不平等感が生じた。予選2回戦を1、1着で通過した宿口陽一(埼玉)と4、4着で通過した選手が同格レース(3着まで準決勝)を走ったのだ。
 GⅠ予選を連勝してファンの車券に大貢献した選手と2走ともファンの(3連単)車券に貢献していない選手が同じ3着権利のレースを走るのは〝ファンの車券心理〟に反している。これは二次予選をA、Bに分ければ解消する。Aはポイント上位10~36位の27人で1~4着が準決勝に進出。Bはポイント上位37位~63位の27人で1~2着が準決勝進出。
 二次予選A、Bは寛仁親王牌2日目で勝ち上がりの理にかなった制度で実施されている。親王牌の初日予選は1~2着が二次予選A、3~4着が二次予選Bへ進出。親王牌がGⅠに昇格当時「連に絡んだ選手」(2車単の2着まで)と連を外した選手(3着以下)の勝ち上がりが違ったのは当然だった。
 参加選手数や開催日数は経費面の問題が伴うが、番組制度(勝ち上がり)は変更がきく。実際、ASは5日制になった時からポイント制、準決勝がA、B、C制、シャイニングスター賞の1着は準決勝をパスして決勝進出決定、など何度となく変わってきた。AS二次予選の同格6レースの不平等感は危惧されていたし、来年は改善するべきだ。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の59歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(神奈川=引退)ら59期生デビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋35年目。勝負レースは5車の結束、番手捲り、競り。

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