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【記者コラム】オール女子〝新設GⅠ〟の初代女王は?

 12年7月に平塚で産声を上げたガールズケイリンは102期生33人での船出だった。あれから11年。現在は今年デビューした124期生を含めて192人の〝なでしこ〟たちが選手登録されている。

 そのうちの4割を超える84人が10月2~4日の3日間、松戸で開催される新設GⅠのシリーズに集結する。優勝者にガールズグランプリ(12月29日、立川)の出場権が与えられるGⅠ「オールガールズクラシック」には精鋭42人が出場。33バンクを舞台にしのぎを削る。

 出場者を見渡すと102期生から122期生までそろい感慨深い。また、児玉碧衣が優勝したガールズ初のGⅠ「パールC」(岸和田)では不在だった佐藤水菜、太田りゆ、梅川風子のナショナルチーム組も参戦するため優勝の行方は混沌(こんとん)。誰もが虎視眈々(たんたん)と「初代」の称号を狙ってくる。

 ちなみに同大会はガールズで最も格式が高いGⅠに位置付けされ、主に選考用賞金で出場者が決まる特徴は男子の日本選手権競輪と同じ。まさに〝ガールズ版ダービー〟だ。

 「オール女子」による開催はこれまでも何度かあったが、昨年7月に平塚で1日12レース行われた時に珍エピソードがある。女子選手は自分のドライヤーを持ち込む人が多く、入浴タイム後に一斉に使用したため宿舎のブレーカーが落ちたという。まさに女子だけの開催だからこそ起こった珍事だった。

 今年からGⅠが新設され変革期を迎えたガールズにおいて、2回目のGⅠ開催は今後を占う試金石。売り上げ目標は25億円。真っすぐな瞳でペダルをこぐ彼女たちには男子と違う華がある。ブレーカーは心配だが、さんさんと輝く明るい未来が待っているはずだ。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。京王閣で行われた素人脚自慢大会に参加して石井寛子(東京)と対戦。完敗した思い出がある。

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