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【記者コラム】ガールズ 熱きバトルは正念場

 23日に終了した寛仁親王牌(前橋)は、新田祐大の史上4人目のグランドスラム達成で幕を閉じた。注目のグランプリ出場権争いは新田が圏外から飛び込んできたことで、現在賞金ランキング9位の清水裕友を最有力に残り一つのイスを巡っての争いになるとみられる。次回の競輪祭には最強の脇本雄太が出場する。脇本を筆頭にすでにグランプリ出場を決めている上位陣のカベは厚く、賞金ランキング下位からの大逆転の可能性は低い。
 対して今年から平塚グランプリシリーズ(12月28~30日)の2日目29日に開催されることになったガールズグランプリ出場を巡る争いは大混戦だ。24日現在、暫定4位の山原さくら(29=高知)から同8位の小林莉子(29=東京)まで約100万円の差しかない。最終決定の11月22日からの競輪祭(小倉)でのトライアルレースまで多くの選手が3場所走るので3連勝すれば50万円近くが加算されて順位の変動が予想される。
 さらなる要素は2年連続で世界選手権銀メダルの佐藤水菜(23=神奈川)の存在だ。今年は国内を走ればサマーナイトフェスティバル(玉野)、ガールズドリーム(西武園)を制するなど無敵の存在。スピードはズバ抜けている。トライアルレースのグループAでVの確率は高く、優勝で出場権を獲得して賞金7位にいる選手を一気に追い抜くことになる。グループBで波乱があるとすれば5位以内にいることが望ましい。22日までの通常開催ではボーダーの選手が追加あっせんを受けるケースが増えてメンバーは強化され、決勝戦は実力接近の激しいレースになることが予想される。かかるプレッシャーは大変だがガールズたちの熱きバトルから目が離せない。
 今年のグランプリ出場メンバーは男子、女子ともに新戦力出現の可能性は少なくなったが、競輪祭、トライアルレースでは次代を担う若手の奮起に期待したい。

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