ニュース&記者コラム

【記者コラム】ガールズGP〝皆勤賞〟石井寛との思い出

 ホームバンクで輝く姿を見て11年前の〝初対決〟を思い出した。14~16日の京王閣FⅠ・スポニチ杯に出場した石井寛子(36=東京・104期)。「地元は特別」と緊張しながらも、持ち前の緻密なレース運びと一枚上の脚力でライバルたちを圧倒していた。

 記者が昔を懐かしんだのは11年の京王閣記念「素人脚自慢大会」で、当時アマチュアだった石井寛と対戦したから。バンク1周勝負は100㍍以上もハンデがあった石井寛にあっさり捲られる結末…。逃げ切りを図る記者を4コーナーから、さっそうと追い抜いたあのフォームは11年たっても変わらない。石井寛に敗北を喫したガールズたちも同じ光景を見ているのだろうか。

 今年も賞金上位につけており10年連続10回目のガールズグランプリ出場が当確。デビューした13年からグランプリは〝皆勤賞〟だ。しかも優勝(17年)、2着(15年)、3着(13年)、4着(16年)、5着(14年)、6着(18、19年)、7着(20、21年)と全着順コンプリートのおまけ付き。第一人者らしい戦歴を残している。

 占いや迷信を信じ込むタイプ。以前取材した時に「今年(22年)は厄年。変化は求めない。現状維持」と話していた。セッティング面などで大幅な挑戦はせずに今まで積み上げてきた経験値で戦い抜いた1年。次走は競輪祭ガールズGPトライアル。佐藤水菜、梅川風子、太田りゆ、小林優香などがそろうグループAでどんな勝利の方程式を組み立てるか注目したい。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。取材で感じたメンタルが及ぼすレーススタイルの変化も推理に生かしている。

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