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【記者コラム】サッカーから競輪に転向した選手たち

 日本代表の快進劇で列島が歓喜の渦に包まれたサッカーW杯カタール大会。今回はサッカーから競輪へ転向した選手を紹介する。

 S級戦士の北井佑季(32=神奈川・119期)は元Jリーガー。松本山雅FC、カターレ富山などに所属し、攻撃的MFだった。以前「リフティングは何回できますか?」とサッカー素人丸出しの質問をすると「数えたことがないが、やろうと思えばずっとできる。競輪選手がローラー台でずっと自転車をこぎ続けられるのと一緒」と分かりやすい例えで返答してくれた。

 サンフレッチェ広島や横浜FCでDFとして活躍した河野淳吾(40=神奈川・99期)は選手間で「J」の愛称。1㍍83の屈強な肉体。競輪ではヨコの動きに定評があり、フィジカルが強かったことは容易に想像できる。竹内翼(31=広島・109期)はファジアーノ岡山、菊池翔(28=福島・119期)はいわきFCに所属していた。

 ルーキーの中山拓人(22=埼玉・121期)はスペイン4部やオーストリア3部でプレーした異色の経歴。サイドバックで「タテへ突破する足の速さには自信があった」。そう言われると下半身に目が行きがちだが、上半身もかなりマッチョ。ぜひ注目してほしい。

 ガールズの松本ちひろ(27=山口・120期)は女子サッカーの名門・日ノ本学園でインターハイを優勝。保善高時代にFWで活躍した井上嵩(しゅう、33=愛知・97期)は浦和レッズなどからスカウトが来るほどの逸材だった。

 競輪界はサッカー経験者が少なくない。競輪で実績を残している浅井康太や坂本貴史もそう。サッカー経験者にはW杯の盛り上がりに乗じたブラボーな走りを期待したくなる。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。取材で感じたメンタルが及ぼすレーススタイルの変化も推理に生かしている。

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