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【記者コラム】トレーナー経験を生かす梅田加津也

 12月9日に幕を閉じた向日町FⅡガールズケイリンは、亀川史華(30・兵庫)が年頭の小倉以来、今年2回目の優勝を飾った。ホーム前から一気に先制。捲りで迫る大久保花梨、西島叶子らを振り切って堂々の逃げ切り勝ち。膝痛の不安を抱えながらの参戦だったが、見事な復調ぶりだった。

 何より同じ開催に出場していた119期の梅田加津也(28・神奈川、写真)の存在が大きかった。「以前に梅田さんの(膝痛を克服した)記事を読んでアポを取りました。今回は体の動かし方とかチェックしてもらって、膝を意識して踏むようにしました」と亀川。梅田の〝金言〟は効果抜群で、②①❶の成績で優勝まで突っ走れた。

 その梅田は学生時代に野球部で活躍した。競輪選手を目指してトレーニングをしていたが、膝を壊して一度は断念。6年間トレーナーの仕事に就いていたが、『一流選手が活躍する』姿を見て、もう1回チャレンジ。119期でデビューを果たした苦労人だ。

 「炎症を起こして膝痛が出るという原因は分かるけど、どうしてそれが起きるのか解明できていない。痛みが出ない体の動かし方などですね」。元トレーナーとしての経験を亀川に伝えたわけだ。もちろん、梅田自身も活躍しなければならない。

 「今は養成所に入る前よりいいですね。膝を痛めない体の動かし方を覚えて、しっかり練習もできている。練習では10秒台も出ますよ。サポートする側、される側の意識を高められたらと思います」。

 練習仲間に郡司浩平、内藤秀久、小原太樹らなど恵まれた環境で力を付けている。本業での成長にくわえ、元トレーナーとしての知識も伝えていくつもりだ。(下野 章雄)

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