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【記者コラム】久米詩 進化が止まらない

 ビッグレースを獲った自信は大きい。5月の平塚で行われたガールズケイリンコレクションを初優勝した久米詩(23=静岡、写真)が快進撃を見せている。5日現在で獲得賞金は堂々のトップだ。ガルコレでは柳原真緒、小林優香、石井寛子ら強豪相手に臆することなく、冷静に運んでバック手前から一気に加速。3コーナーでは石井、小林とのもがき合いを力で制して、念願の優勝を飾った。ゴール後は右拳を何度も振り下ろしてガーツポーズ。喜びを爆発させた。
 昨年は4回の優勝に止まったが、今年は既に7Vを数える充実ぶりだ。昨年の秋から自ら志願してナショナルチームの練習に参加したことが、飛躍の大きな要因だろう。「ナショナルチームとの練習でレベルアップしています」と自らの成長を実感している。
 5月19日から21日まで開催された岸和田ガールズケイリンで、成長した姿を見せてくれた。対戦相手は30連勝中で参戦した坂口楓華(25=京都)。児玉碧衣の持つ最多連勝記録「34」の更新も期待される勢いで突っ走っていた。予選はともに連勝で勝ち上がり。決勝戦で対決することになった。
 中団の坂口が1角から一気にスパートする。勢い良く前団を飲み込み33連勝達成か?いや、違った。バックで飛び付いた久米がこん身の差し。坂口を捉えて連勝記録を阻止した。自力での思い切りの良さはもちろん、追い込みに回っての決め脚も威力満点。その後の小倉も完全優勝を決めた。現在出走中の伊東でも快走して弾みを付けるだろう。
 「力は付いているし、グランプリ(出場)に近づけたかな」と確かな手応えを感じている。高松宮記念杯で行われるガールズ初のGⅠ「パールカップ」(13日から3日間)で真価が問われるところ。ナショナル組の佐藤水菜らが不在なら、堂々主役の戦いを演じる。

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