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【記者コラム】今年期待の若獅子たち

 昨年は新田祐大が史上4人目のグランドスラムを達成して歴史に名を刻むと、年末の大一番では脇本雄太が圧倒的な力でグランプリ初制覇を飾って1年を締めくくった。もちろん若手の台頭も目立った。デビューから30連勝を達成して、連続無敗記録を更新した中野慎詞が22年度の優秀新人選手賞を受賞。長年、北日本の先導役として第一線で戦ってきた新山響平は、競輪祭を制して悲願のGⅠ初優勝を達成した。

 他にも次世代の旗手になり得る若獅子たちが、今年の競輪界を盛り上げていきそうだ。関東屈指の機動型に成長を遂げているのは坂井洋。昨年は優勝こそなかったが、GⅢで4優出、競輪祭でGⅠ初優出を決めて着実にステップアップを遂げている。戦歴もさることながら、昨年は115走したように、タフな一面も見せた。「自分は間が空くとダメなので、詰まっていた方がいい」と、むしろ出走本数が増えるのは歓迎ムード。基礎体力の高さもかなりのものだ。持ち味は競輪界屈指のキレ味に、トップスピードの高さにも定評がある。豊橋記念の二次予選では別線に叩かれるも、番手をさばくシーンもあった。「最近はそういう走りもしているので」とヨコの動きも身に付けて、着実に総合力を上げている。今年はG戦線で昨年以上の飛躍も十分。出脚の鋭さを生かして猛者たちと渡り合う。

 昨年末からA級戦で3連続優出を果たしている仁藤秀も確実にレベルアップしている。1月名古屋の準決では飛び付き策から番手をさばいて、直線で伸びて1着に。続く決勝では突っ張り先行を敢行。ゴール前では後位にかわされたが、粘り腰を見せて2着に。「練習グループの渡辺雅也がいろいろ積み重ねて上がって行ったので、自分もいろいろやっていかないと。攻めるレースを心がけて」。練習仲間に刺激を受けて、戦法の幅は着実に広がっている。磨きをかけているタテヨコの動きを駆使して、アピールしていく。
 

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