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【記者コラム】令和の競輪界を引っ張る逸材たち

 近年、新鋭の活躍が目覚ましい。新しく導入された競輪学校の早期卒業に、今年から始まったルーキーシリーズの影響で若手が早くから台頭している。その中で筆頭格として現在、競輪界で旋風を巻き起こしているのは寺崎浩平。競輪学校を早期卒業し今年1月にデビュー。破竹の勢いで18連勝を達成してS級に昇格した。その後も勢いは止まることなく佐世保、名古屋、向日町でV。名古屋オールスターでは輪界のトップ級と互角以上に渡り合いGⅠ初勝利を達成。続く向日町記念では3勝の活躍。松戸記念ではGⅢ初優出を飾った。凄い勢いでトップへの階段を駆け上がっていて、記念Vもすぐそこ。もちろん脚力も申し分ない。天性のダッシュ力は競輪界屈指。今後も自慢のスピードを存分に発揮して、令和の競輪界を引っ張って行く。

 

 同期である山口拳矢も超ド級のスピードを武器に連勝街道を突き進んでS級に特進した。10月の大垣決勝時点では、ルーキーシリーズを除いて事実上の20連勝で、深谷知広の連勝記録に並んだ。優勝なら平成の怪物超えと期待された一戦だったが、まさかの落車。深谷超えはお預けとなりホロ苦いS級デビュー戦となったが、初日、2日目と圧巻の走りを披露してS級でも戦えることを実証した。父・山口幸二氏譲りの勝負根性と、抜群のスピードを武器にさらに上のステージへ駆け上がる。

 

 117期では土生敦弘にも注目している。チャレンジ、A級1、2班戦を経験して成長している。特別昇進して1、2班デビュー戦となった富山で準V、続く松阪でV。その内6走中5走で最終バックを取り果敢な攻めが光った。「昇班してからは積極的に攻めて行くことを意識している」とステージが変わって確かな意識改革。長い距離を駆けることで持久力も身に付いている。武器は出脚の鋭さだが、航続距離が伸びて攻め幅は広がった。着実にレベルアップ。来年はさらなる飛躍も十分だ。(栗林幸太郎)

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