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【記者コラム】勝ち上がりは車券貢献重視で

 15日決勝のオールスター競輪=以下AS=は脇本雄太(33=福井)の完全優勝で幕を閉じた。

 ASの6日制は昨年復活。ただし04年までの6日制(05~21年は5日制)との大きな違いは5回走りになったこと。そのため一次予選1、同2のポイント制でシャイニングスター賞、および二次予選進出が決まる。

 昨年の平ASでは一次予選1、2を連勝した宿口陽一(車券貢献最大)と4、4着(車券貢献なし)の選手が同格の二次予選に進出した。私は「二次予選はA(ポイント10~36位)とB(ポイント37~63位)に分けるべき」と強く感じた。

 昨年は新制度1回目で判断材料も少なく、即変更とはならなかったが今回を含めた2大会で勝ち上がり方式の改善点は見えた。勝ち上がり方式の原点は「ファンの車券に貢献したかどうか!?」だ。今年はオリオン賞スタートの守沢太志が❷着、2着と2走とも車券に貢献しながら4、4着の選手と同格の二次予選回り。またファン投票1位の平原康多はドリームレースは❽着に敗れたが一次予選2を1着。それでも同格の二次予選回りになった。やはり二次予選はA、Bなど勝ち上がりに差をつけるべき。

 それと一次予選2で1着(車券貢献大)の北津留翼が一次予選1の落車が響き二次予選進出を逃した。予選1で1着の河端朋之は予選2が9着で二次予選を逃した。GⅠの予選で1着を獲った選手には「敗者復活戦」(1着のみが上位競走進出の狭き門)の復活も一考だろう。敗者復活戦は02年3月の立川ダービーなどで実施されていたし、記者は好きなレースの一つだった。

 あと「お客さまファースト」の観点から5日目(13日)の中止、順延の発表(12日の午後9時30分ごろ)はあと1時間早い方が良かった。最終レース(午後8時20分発走)を本場、場外、実況中継で見ているファンにはその時点で〝明日は順延か〟と分かったからだ。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)生まれ、熊本県出身の60歳。慶大卒。87年4月入社、同5月に競輪記者デビュー。以来、現場取材一筋36年目。9車の勝負レースは5車の結束、番手捲り、競り。

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