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【記者コラム】取鳥雄吾 武者修行で手応え復活

 武者修行の成果がついに出た。山口県で練習をしている取鳥雄吾(27=岡山・107期)が6月広島FⅠで今年初優勝を飾った。

 「結果が出てない中で、久々に動けている」

 昨年11月GⅠ小倉競輪祭で準決進出などレベルアップしていたはずが、今年前半はつまずいた。1月豊橋記念は決勝に進出したが3月地元・玉野記念はまさかの二次予選敗退と散々な結果に終わった。現状を打破するために大きな変化を求めた。4月から地元を離れ、山口県防府市に引っ越し(登録地は岡山のまま)。4年連続KEIRINグランプリに出場している清水裕友(27=山口・105期)と一緒に練習をすることを選択した。

 「同級生で日本一の選手が普段、何を感じているのかを理解するのに(防府へ)行った方が早いと。世界の格闘家は練習拠点を変えることがよくある。強くなるために移動するのはありだなと思った」

 ただ、すぐに結果が出るほど甘くはなかった。初めての1人暮らしに加え、体のケアの仕方も変わった。自転車と体がマッチせず、成績は伸び悩んだ。競走得点は110点あたりから106点まで下降。それでも信念を貫き、防府に移って3カ月たった頃に手応えを感じてきた。

 「だいぶいい感覚が戻ってきた」

 広島の初日特選は逃げて3着もカカリは復調を感じさせた。「ハンドル回りの修正」をした準決はさらに良化。力強く逃げ切った。決勝は勝負どころでうまく4番手を確保して捲っていくと後ろが離れるほどのスピード。昨年4月小倉FⅠから遠ざかっていた久々の美酒を味わった。

 先月末の玉野FⅠは初日に落車のアクシデントがあり2日目以降欠場。地元で悔しい思いをしたが大ケガでなかったことは不幸中の幸い。次走はGⅠオールスター(9~14日、西武園)。灼熱(しゃくねつ)のナイター決戦で完全復活をアピールしてもらおう。(亀田 克也