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【記者コラム】吉田有希 119期S級一番乗り?


 
 119期は5~6月のルーキーシリーズを経て7月に本格デビューした。逸材ぞろいの117期と比較しても遜色なし。チャレンジを3場所連続完全優勝でA級2班へ特別昇班したのは現在6人いる。吉田有希(20=茨城、写真)もその1人。父・哲也(51期)は元競輪選手。兄の拓矢(107期)、昌司(111期)は現役の選手で有希が同じ道を選んだのは自然な流れだった。
 
 「よく3人きょうだいと思われるのですが実は5人きょうだいで僕は4番目。一番上の兄は競輪選手になっていません。(兄と)比較されることはあたり前なので、特に意識はしていません。強いので追いつけるようにって感じですね」
 
 師匠でもある拓矢は6月GⅠ高松宮記念杯で決勝2着。目の前に最高のお手本がいることが何よりの励みとなる。それだけに、自己評価は厳しめだ。「(チャレンジ)3場所目は守りに入って勝ちにこだわり、内容が良くなかった。こんな時でもトップの選手だったら自力を出せるので」。重圧がかかった9連勝目の川崎決勝の決まり手は差し。力でねじ伏せるような、強い走りをできなかったことに悔しさをにじませていた。
 
 A級1、2班初戦の富山(8月29~31日)は初日、準決勝で逃げ切り。連勝で決勝へ駒を進めた。「地脚なので長い距離を踏むのが得意。状態は日に日に良くなっている。若手なので挑戦させていただく立場。最後も勝つことより内容にこだわっていきたい」。決勝は有言実行。前受けから突っ張り先行。モガキ合いを制して力強く押し切った。
 
 現在は伊東FⅡに参加している。初日、準決勝を逃げ切りで連勝。きょうの決勝を勝てば2場所連続完全Vで、次走の宇都宮(9月18~20日)はS級への特別昇級がかかることになる。残り4連勝なら119期のS級一番乗り。パワフルな走りで達成することを願っている。(亀田 克也)

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