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【記者コラム】大注目!覚醒した窓場千加頼

窓場千加頼

 25日までの大垣競輪S級シリーズを3連勝完全Vで制したのは窓場千加頼(31=京都)。初日特選と準決勝は赤板からの突っ張り先行で別線を完封。決勝戦は東矢圭吾(24=熊本)との2分戦。打鐘でいったん東矢を前に出させての4番手から、最終2コーナー捲りで難なく粉砕。今年5月に続く大垣連覇で調子の良さを存分にアピールした。
 「調子が上がったきっかけは、5月の大垣で優勝したことでした。あの優勝で自信が付きましたね」
 いつの間にか、競走得点も110点オーバー。京王閣GⅢでも二次予選、準決勝を連勝で飾り決勝進出。決勝戦は1番人気に押された。しかし7番手捲り不発の6着。
 「勝ち上がりの組み立ては悪くなかったけど、決勝戦で甘さが出てしまった。今後の改善点ですね」
 GⅠ(オールスター競輪)直前の裏開催とはいえ、GⅢ優勝まで視野に入ってきたことは間違いない。
 戦法に迷う時期もあったが、今年に入ってからは自身の中でハッキリとした線引きもできた。
 「誰もいない時は自分でやるけど、基本は追い込み。まだまだ技術不足ですが、先輩たちから学んで、信頼される追い込み選手になりたい」
 最近は師匠でもある実父・窓場加乃敏(59期)からの助言も多く取り入れ、指摘されるポイントも的確だという。
 「主に位置取りの話です。〝レパートリーをもっと増やさないと〟って。自分でもそう感じます。昔は先行、先行ばかり言われてたけど、最近は父の言っていることが分かってきたし、素直に入るようになってきた。30年以上、選手をやっているということへの尊敬の気持ちもあります」
 身近に「職業・競輪選手」の一番のお手本がいることにあらためて感謝だ。2周駆けでも逃げ切れる脚力と、一子相伝の追い込みスキルを生かして、青森・共同通信社杯でも大暴れすることだろう。

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