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【記者コラム】岡本 抜群のレースセンス武器に躍動

 今年最後のGⅠ・小倉競輪祭は吉田拓矢のビッグ初戴冠で幕を閉じた。そして、年末のグランプリへ歩を進めるベスト9が決定。男子に負けずと、女子の争いも過熱してクライマックスへ突入。競輪祭と同時に行われたガールズグランプリトライアルでは児玉碧衣、小林優香が、それぞれ優勝。こちらも年末の大一番へのきっぷを手にした7人が決まった。その裏で躍動していたのが岡本二菜(24=東京、写真)だ。

 グランプリトライアルの出場はかなわなかったが、8月四日市から決勝進出を外していない。抜群のレースセンスを武器に9月大宮では初優勝を果たしている。グランプリトライアルの裏開催であった11月別府では2度目の優勝。勢いを増している。

 「1回目の優勝はたまたま。別府は裏開催というのもあったので。それでも(優勝して)うれしい。内容よりも結果を求めて」と謙遜した面持ちだが、どん欲に結果を追求する姿勢で急上昇している。経験値を増して着実に進化を遂げて、持ち味である俊敏な組み立てで立ち遅れることは少なく、タテ脚も強化されて戦法に幅が出てきたのが好結果の要因だろう。

 11月29日の名古屋初日ではホーム過ぎから仕掛けた梅川風子をピタリとマーク。かわすことはできなかったが、ナショナルチームに在籍する梅川に¼車輪まで迫って今後の可能性を感じさせた。「あれで差せていればいいと言えるけど、全然まだまだ足りない」。トップ級との実力を肌で実感。求めているレベルが高いからこそ、甘えも一切なく納得の答えを求めてまい進する。進化を続ける期待のガールズは、持ち味のレースセンスに磨きをかけ、今後も第一線で輝きを放ち続ける。(栗林幸太郎)

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